ISJについて
日本国際保険学校〔The Insurance School (Non-Life) of Japan〕(ISJ)は、国連貿易開発会議(UNCTAD)の勧告および東アジア保険会議(EAIC)の要請に基づき、東アジア各地域の損害保険関係者を対象に、毎年損害保険の教育研修を行う制度です。日本損害保険協会と当研究所の共催事業として1972年度から実施しており、日本で開催する「一般コース」、「上級コース」と、アジア各国に講師を派遣する「海外セミナー」があります。
そして2022年、ISJは50周年を迎えました。
1972年から実施している「一般コース」は、実務担当者を対象として、毎年秋に2週間の日程で東京において開催しています。2023年度までの参加者総数は1,625名です。
2023年度は、新型コロナウィルス感染症流行による渡航制限が解除されたことから、4年ぶりに集合形式を一部再開し、第一部(オンライン)・第二部(集合形式)とする二部構成で一般コースを実施しました。
上級コースは毎年春に2週間の日程で東京にて開催しています。「一般コース」に比べ、経営戦略等を中心により専門性の高いテーマについて講師、参加者双方がプレゼンテーションと討議を行うワークショップを中心にして運営しています。2024年度までの参加者総数は696名です。
海外セミナー
1993年には東アジア地域に出向いて開催する「ISJ海外セミナー」を開始しました。毎年1、2地域に日本から講師を派遣し、現地損保業界の要望を踏まえた解決すべき課題をテーマとして取り上げ、各回100名程度の参加者を対象にセミナーを開催しています。2023年度までの参加者総数は約6,120名となりました。
2023年度は、新型コロナウィルス感染症の世界的流行が一段落し、渡航制限が緩和されたことから、4年ぶりに現地開催となり、プノンペンにてカンボジアの保険業界関係者を対象に以下の内容で実施しました。
● カンボジア保険市場の発展
● ソルベンシーマージンのためのERMとORSA
● 損保協会の役割
● 日本損保業界のInsurTech
● 広域自然災害への対応
● 自賠責保険制度
● 自動車保険の損害調査