SHK8201

損害保険研究 第82巻第1号

(税込・送料無料)

損害保険事業総合研究所

2020年5月発刊

¥1,650(税込)

損保総研では、研究者と実務家の執筆による損害保険とその関連分野に関する研究・調査発表の専門誌として、本誌を年4回(5月、8月、11月、2月)発行しています。本誌は、本邦唯一の損害保険に関する理論および実務の専門誌であり、学術的にも高い評価をいただいております。

概要

<研究論文>

自動運転・ライドシェアと民事責任

東京大学大学院法学政治学研究科教授 後藤元氏

目次

Ⅰ.はじめに

Ⅱ.自動運転車による交通事故と民事責任

Ⅲ.通常車を用いたライドシェアサービスにおける交通事故と民事責任

Ⅳ.自動運転車によるライドシェアサービスと民事責任

Ⅴ.終わりに

 

自動運転車の事故と国際私法

筑波大学ビジネスサイエンス系准教授 藤澤尚江氏

目次

Ⅰ はじめに

Ⅱ 自動運転車の事故による責任と準拠法の決定

Ⅲ 適用通則法の特徴と問題点

Ⅴ.終わりに

 

傷害保険における外来性要件をめぐる近時の問題

京都大学大学院法学研究科教授 白井正和氏

目次

1.はじめに

2.外来性要件をめぐる従来の理解と最判平成19 年

3.外来性要件に関する近時の問題(a)

4.外来性要件に関する近時の問題(b)

5.むすび

 

<研究論文>

傷害保険における外来性要件の判断枠組みに関する一考察

京都大学大学院法学研究科准教授 山下徹哉氏

目次

1.はじめに

2 .問題の所在

3 .ドイツ法

4 .検討

5 .おわりに

 

<研究論文>

保険金の詐欺請求に対する法的規律―英国法からの示唆を踏まえて―(2完)

博士(法学、東京大学) 王学士氏

目次

第1章 問題の設定

第2章 英国法

第1節 詐欺請求の問題現状と問題への対応の基本的構造

第2節 詐欺請求の判断基準についての解釈

(以上、第81巻第3号掲載)

第3節 保険金の詐欺請求の法的効果―2015 年保険法制定前の議論を中心に

第4節 制定法―2015年保険法の制定過程

第5節 金融オンブズマンによる保険金の詐欺請求の判断

第3章 日本法への示唆

第1節 詐欺請求の法的効果

第2節 詐欺請求の判断基準

第4章 結語

<研究ノート>

保険信用について

元・安田火災勤務 永井治郎氏

目次

はじめに

第1章 17世紀における信用観の浸透

第2章 初期火災保険証券2例

第3章 保険信用の構成(1):The Fire Office

第4章 保険信用の構成(2):Friendly Society

第5章 保険信用と収益(1):The Fire Office

第6章 保険信用と収益(2):Friendly Society

おわりに

<寄稿>

再保険契約のグローバルな準則―再保険契約原則(PRICL)の策定について―

 早稲田大学商学学術院教授 中出哲氏

 学習院大学法学部教授 小塚荘一郎氏

目次

Ⅰ 本稿の目的

Ⅱ PRICL 策定の経緯と現状

Ⅲ PRICL の目的

Ⅳ PRICL Ver.1.0 の内容

Ⅴ 日本の再保険取引への教訓

 

<損害保険判例研究>

「損害保険判例研究会」判例報告

記名被保険者の不実告知が詐欺に該当するとして任意自動車保険契約の詐欺取消しが肯定された事例

大阪地裁令和元年5月22日判決

平成29年(ワ)第12006号 損害賠償請求事件

新潟大学法学部教授 梅津昭彦氏

ナルコレプシー等により事故を起こす可能性が高いことを認識しながら運転したとして重過失免責が認められた事例

大阪地裁平成30年11月30日判決

平成29年(ワ)第12828号 保険金請求事件

香川大学法学部教授 肥塚肇雄氏

<研究所事業紹介>

損保総研レポート第130号(2020年1月発行)

米国労災保険におけるロスコントロール活動について

損保総研 研究部 主席研究員 横内大祐

中小企業向けのBI保険とBCP関連サービス―米国・イギリスを中心に―

損保総研 研究部 主席研究員 飯野由佳子

サイズ:A5判

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