保険広告等における不当表示によるリスクと対応
開講日:7月21日(木)18:00 ~ 20:00
講 師:
申込締切日:7月15日(金)
保険商品は目には見えません。そのため、保険商品の顧客獲得に当たっては、広告や多数人に対する情報提供(以下「広告等」といいます。)が極めて重要です。
保険商品の広告等を行う際には、保険業法や同法の準用する金融商品取引法だけでなく、景品表示法の遵守も不可欠です。生命保険の広告表示について、景品表示法に基づく排除命令がなされ、その後に保険業法に基づく業務改善命令がなされた例もあります。
平成25年秋に社会問題化したメニュー表示問題や、近時の燃費データ不正問題等に見られるように、表示どおりの商品が供給されていないことに対する消費者の視線はかつてないほど厳しくなっています。これに伴い表示規制への関心も高まっており、平成28年4月には景品表示法の課徴金制度がスタートし、保険広告等の規制もより強化される方向にあるといえます。
本講座では、保険商品の広告等に関するルールを整理し、景品表示法上不当表示と認定された実際の事案を検証しつつ、どのような表示が不当表示として問題となるのか、また、不当表示によるリスクについて最新の傾向を踏まえて解説します。その上で、保険広告等を行う企業が不当表示防止のために事前にとっておくべき予防策や有事における対応策について、実務的観点から具体的に解説します。
住 所: 東京都千代田区神田淡路町2-9
最寄り駅: JR 御茶ノ水駅 聖橋口 徒歩5分
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅 B2出口 徒歩5分
東京メトロ丸の内線 淡路町駅 A5出口 徒歩5分
都営新宿線 小川町駅 A5出口 徒歩5分
*正面玄関のシャッターが下りた後(18:30以降)は右手奥の通用門をご利用下さい。
損保会館に入館の際は、社員証または本募集要項をご提示下さい。
*講演中の録音、録画は固くお断りいたします。
講義項目
1.保険の広告等に関するルールの概観・整理
(1)保険業法、保険業法の準用する金融商品取引法
(金融庁の「保険会社向けの総合的な監督指針」、
日本損害保険協会の「募集文書等の表示に係るガイドライン」も確認しながら)
(2)景品表示法(課徴金制度の概要含む)
2.不当表示と認定された事例の検証
3.保険の広告等に関するルールに違反しないために必要な措置の確認
4.質疑応答
講師紹介
弁護士法人 大江橋法律事務所 弁護士 古川 昌平(ふるかわ しょうへい)氏
略 歴
2006年3月 同志社大学法科大学院修了
2007年12月 弁護士登録。
2014年4月~ 消費者庁課徴金制度検討室政策企画専門官として景品表示法改正法の立案を担当
2015年1月~ 消費者庁制度課・表示対策課政策企画専門官として、主に景品表示法改正法の施行準備を担当(消費者契約法改正業務も担当)
2016年4月 弁護士法人大江橋法律事務所復帰
著書・論文(主なものを抜粋)
「景品表示法の課徴金制度(本年4月運用開始)の概説(上)(下) ―政令・内閣府令・ガイドラインの解説とともに」(共同執筆)
NBL 1068号(2016年2月号)、1069号(2016年3月号)
「【担当者解説】景品表示法改正法により導入される課徴金制度の概要(平成28年4月1日施行) ――金融業に関連する事項の解説とともに――」(共同執筆)
金融法務事情 2036号(2016年2月25日号)
『逐条解説 平成26年11月改正 景品表示法 課徴金制度の解説』(共著)
(商事法務 2015年6月)
受 講 料
¥7,390(税、レジュメ代込み)