損害保険研究 第74巻第3号
損害保険事業総合研究所
2012年11月発刊
<寄稿>
<大震災・原発事故シリーズ/寄稿> 事業中断対策の今後
株式会社インターリスク総研 小山 和博
目次
1.はじめに
2.近年の事業中断事例
3.事業中断多発の背景
4.代表的な事業中断対策とその評価
5.業界別の対策事例
6.今後の事業中断対策の方向性
7.まず自社の機能不全対策に取組むべき
8.サプライチェーン機能不全への対策
9.国や地域のレベルの課題
10.おわりに
<研究論文>
傷害保険における外来性要件の判断基準-吐物誤嚥事故の場合-
専修大学法学部教授 潘 阿憲
目次
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.ドイツの傷害保険における外来性の要件の解釈
1.傷害の概念
2.「外部からの作用」の解釈
3.食物摂取による窒息死と外来性
4.まとめ
Ⅲ.吐物誤嚥による窒息と外来性の要件の存否
1.判例・学説の動向
2.検討
Ⅳ.おわりに
1920年代における日本の海上保険業-船舶保険協同会結成の背景-
公益財団法人三菱経済研究所研究員 神谷 久覚
目次
1.はじめに
2.1920年代の海上保険業
3.主要海上保険者の営業状況と相互関係
4.船舶保険協同会結成の背景とその効果
5.おわりに
持続可能な発展と保険会社の役割-国連「持続可能な保険原則」を中心に-
株式会社損害保険ジャパン 関 正雄
目次
1.リオ+20の成果をめぐる評価
2.止まらない地球環境劣化とグローバル・ガバナンスの課題
3.リオ+20におけるサイドイベントの活況が意味するもの
4.国連環境計画金融イニシアチブ「持続可能な保険原則」について
5.日本国内での「21世紀金融行動原則」の立ち上げ
6.CSR 進化の歴史と企業に求められるリーダーシップ
7.2つの保険原則をどう活用するか~日本の保険会社にとっての課題
<研究ノート>
海上保険における戦争危険の実際
東京海上日動火災保険株式会社 新谷 哲之介
目次
1.はじめに
1.1 本稿の目的
1.2 背景および動機
1.3 論考の方法
2.戦争危険の実際と保険上の担保内容
2.1 約款
2.2 各危険について
3.おわりに
3.1 本論の総括
3.2 戦争危険の研究について
<講演録>
国際保険規制の最近の進展-ICP 改定,コムフレーム,金融安定を中心に-
保険監督者国際機構(IAIS)事務局長 河合 美宏
内容
概要
1.保険監督原則(Insurance Core Principles ;ICP)の改定
2.ComFrame(Common Framework for Superviision of Internation ally Active Insurance Groups)
3.金融安定
<判例研究会>
金融流れ車両に対する他車運転危険担保 特約適用の可否金融流れ車両に対す
福岡大学法科大学院教授 佐野 誠
人傷保険会社の加害者に対する求償債権 の消滅時効の起算点
東京海上日動火災保険株式会社 柳原 英之
<損保総研事業活動の報告>
損保総研レポート第100号(2012年7月)
目次
「保険会社のORSAとグループ規制 ―欧米の動向を中心にして―」
金田 幸二 主席研究員
「イギリス保険業界における高齢運転者対策 ―若年運転者の対策を交えて―」
武田 朗子 主席研究員
サイズ:A5判