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プロテクション・ギャップ 保険は社会的役割を果たしているのか?

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【クレジットカード決済のみ】

開講日:2023/07/19 18:00~19:00(講義終了後、質疑応答有り。最長19:30まで)

講 師:

京都大学経営管理大学院教授
東京大学公共政策大学院教授
金融庁参与
OECD保険私的年金委員会議長
河合 美宏 氏

申込締切日:7月12日(水)

¥6,600(税込)
※受講料は税込価格です。

 保険は本当に現代社会でその機能を十分に果たしているのでしょうか? 気候変動に伴う自然災害に伴う経済損失は増加しており、先進国での高齢化と少子化の進行により将来の備えである年金の不足も懸念されています。それらに対して保険や年金で補償する仕組みの再構築はなかなか進まず、そのギャップは世界的に年々拡大しています。  こうした経済損失や将来必要な資金と、それをカバーする保険や年金の差であるプロテクション・ギャップは世界中で増加傾向にあります。例えば自然災害の損害のうち、多くのアジアの国々ではその10%も保険でカバーされていません。保険が普及している日本でもそのカバー率は35%程度でしかありません(OECD推計、2000年から2019年までの平均)。  何かが起こった時に備えがない、損失をカバーする手立てがない事態は、個々人の生活や企業の経営に深刻な影響を及ぼすのみならず、国の財政を圧迫し、経済の成長を阻害することに繋がります。  今年5月に開催されたG7財務大臣・中央銀行総裁声明において、民間と政府が協調してプロテクション・ギャップを縮小することの重要性を訴えています。プロテクション・ギャップを無くすことは個人、企業、政府が協力して解決を目指すべき社会課題と位置づけられたといえます。  本講座では、保険監督者国際機構(IAIS)で15年にわたり事務局長を務められた河合美宏氏を迎えて、プロテクション・ギャップの現状を解説し、その解決の手段を考察いただきます。保険業界の皆さまをはじめとして、ご関心をお持ちの多くの方々のご参加をお待ちしております。

【講義項目】
1.プロテクション・ギャップとは何か?
プロテクション・ギャップの現状
プロテクション・ギャップの是正に向けた取り組み
 (ア) OECDの国際基準
 (イ) 他の国際機関の取り組み
  ① IAIS
  ➁ Insurance Development Forum
  ③ SEADRIF
  ④ GAIP
 (ウ) 具体的な取り組み例
今後の取り組み
質疑応答

【お申込みについて】
研修窓口でおとりまとめをしていらっしゃる場合は、貴社社内掲示板(教育・研修関連)等をご確認の上、 貴社のお申込み方法に従ってください。
講義項目

【講義項目】

 1.   プロテクション・ギャップとは何か?
 2.   プロテクション・ギャップの現状
 3.   プロテクション・ギャップの是正に向けた取り組み
     (ア) OECDの国際基準
     (イ) 他の国際機関の取り組み
       ① IAIS
       ② Insurance Development Forum
       ③ SEADRIF
       ④ GAIP
     (ウ) 具体的な取り組み例
 4.   今後の取り組み
5.   質疑応答
講師紹介

【講師紹介】

京都大学経営管理大学院教授
東京大学公共政策大学院教授
金融庁参与
OECD保険私的年金委員会議長
河合 美宏 氏
 
略 歴
    1983 東京大学教育学部卒業
1983~1990 東京海上火災保険株式会社
1990~1991 INSEAD(フランス)にてMBA取得(経済学および財政学を専攻)
1991~1995 OECD(経済協力開発機構)保険委員会担当エコノミスト
1995~1998 ポーランド大蔵大臣及び保険監督庁長官顧問
1996~2000 シティー大学(イギリス)にて保険博士号を取得
1998~2003 保険監督者国際機構(IAIS*)事務局次長
2003~2017 IAIS事務局長 兼 金融安定理事会(FSB)IAIS代表
2019~   東京大学公共政策大学院、京都大学経営管理大学院教授、金融庁参与、
       OECD保険私的年金委員会議長、SEADRIF Insurance Company 会長、 GAIP(Global Asia Insurance Partnership) 会長
 
主要論文・著書
・“The globalisation of insurance: A supervisory response” co-authored with Peter Windsor,(Journal of Risk Management in Financial Institutions Volume 6 Number 2, United Kingdom 2003)
・“IAIS and Recent Developments in Insurance Regulation” (The Geneva Papers on Risk and Insurance Volume 30, Switzerland 2005)
・G20/FSB システム上重要な金融機関に対する再建・破綻政策(2014年6月、金融財政事情)
・国際金融規制を知る(2016年4月5日– 4月19日10回連載、日本経済新聞ゼミナール欄)
・国際金融規制改革の進展と保険 『損害保険研究』第79巻第3号、損害保険事業総合研究所(2017)
・生保2025年の壁 競争力向上の好機(2020年1月、日本経済新聞)
・セキュアベースリーダーシップ― 国際機関の設立と20年間の経営からの学び ―(2020年6月 Harvard Business Review (日本語版))
・Unity in Diversity and the Global-Asia Insurance Partnership (Asian Insurance Review, 2020 September)
・週刊金融財政事情 多様性の調和から生まれる国際基準(連載)(2022年10月25日から2023年1月24日)
追加情報

【その他】

・お申込み後の取消については、開講日の前日までに損保総研へご連絡下さい。
・定員は設けておりませんが、受講希望者が僅少の講座については開講を見合わせることがあります。
・講演中の録音、録画は固くお断りいたします。
価格
¥6,600(税込)