新たなワンストップサービス、金融サービス仲介業の現状と展望

　2019年12月に取りまとめられた「金融審議会・決済法制及び金融サービス仲介法制に関するワーキンググループ」の報告書を受け、2020年6月に「金融サービスの利用者の利便の向上及び保護を図るための金融商品の販売等に関する法律等の一部を改正する法律」が成立し、金融商品販売法が「金融サービスの提供に関する法律」（通称：「金融サービス提供法」）と改称され、『金融サービス仲介業制度』が新たに設けられました。
　この改正により、銀行・証券・保険の複数の領域について多数の金融機関が提供する多種多様な商品・サービスを、仲介業者がワンストップで提供することができるようになり、利用者の利便性の一層の向上と金融分野におけるイノベーションの促進が図られることになりました。
　さらに、2021年4月に「金融サービス仲介業」について、関連する業務の適正を確保し、その健全な発展及び利用者の保護に資することを目的に、「金融サービス仲介業」の普及推進及び自主規制機能を担う『一般社団法人日本金融サービス仲介業協会』が設立されました。

【講義項目】

１．新たな金融サービス仲介業の誕生
　(1)背景・経緯
　(2)金融サービス提供法の概要
２．ワンストップの金融サービス仲介業の可能性
　(1)想定されるサービス例
　(2)APIを利用した金融サービス仲介業のビジネスモデル
３．日本金融サービス仲介業協会について
４．質疑応答