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「顧客本位の業務運営」と金融行政の変革~その背景と狙い~

開講日:2018/01/26(金)18:00~20:00

講 師:

一般社団法人日本損害保険協会  シニアフェロー
一般社団法人日本損害保険代理業協会 アドバイザー     
丸紅セーフネット株式会社   常勤監査役

栗山 泰史 氏

申込締切日:1月24日(水)

¥4,110(税込)

 大蔵省の時代を経て、金融監督庁、そして今の金融庁へと金融・保険の監督官庁は変遷している。かつての実体的監督主義に代わって、次にルール・ベースの時代がやってきた。担当官の裁量的判断は大きく抑制され、法律をベースに監督指針や検査マニュアルに定められたルールの下での行政に変わることになった。

 2008年にベター・レギュレーションと称される動きがあり、ルール・ベースとプリンシプル・ベースのミックスが必要であるとされたこともあったが、全体の流れはルール・ベースであった。金融「処分」庁という言葉がこれを如実に表している。そして今、ルール・ベースからプリンシプル・ベースに変わろうとしている。

 これに伴い金融行政、検査・監督に関する変革の動きは、本格的なものになると考えられる。
理由は二つある。一つ目は、ルール・ベースによる厳格な検査や監督が民間事業者の活気ある行動の阻害要因になるとの認識が金融庁にあることである。二つ目は、銀行や保険会社が個々の会社として一から十までの業務をフルに行うという形が変化しつつあることだ。いわゆるアンバンドリング・リバンドリングの動きである。

 このような状況の中、今、「顧客本位の業務運営」という言葉がキーワードとして登場している。長年にわたり、保険行政のウオッチャーであった講師が、今に至るまでの金融行政の歴史を振り返りながら、「顧客本位の業務運営」と金融行政変革の狙いと背景を説明する。

【お申込みについて】
研修窓口でおとりまとめをしていらっしゃる場合は、貴社社内掲示板(教育・研修関連)等をご確認の上、貴社のお申込み方法に従ってください。

会場
損保会館 会議室

住  所: 東京都千代田区神田淡路町2-9

最寄り駅: JR 御茶ノ水駅 聖橋口 徒歩5分
       東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅 B2出口 徒歩5分
       東京メトロ丸の内線 淡路町駅 A5出口 徒歩5分
       都営新宿線 小川町駅 A5出口 徒歩5分

*正面玄関のシャッターが下りた後(18:30以降)は右手奥の通用門をご利用下さい。損保会館に入館の際は、社員証または本募集要項をご提示下さい。
講演中の録音、録画は固くお断りいたします。

講義項目

1.金融行政の変遷
①  実体的監督主義の実相
②  ルール・ベースの意義と限界
③  プリンシプル・ベースの狙い

2.「フィデューシャリー・デューティー」から「顧客本位の業務運営」へ
① 今に至るまでの金融行政の動き
② 「顧客本位の業務運営の原則」のポイント
③ 「合わせ技」としての検査・監督の見直し

3.金融・保険事業における新たな動き
アンバンドリング・リバンドリングが変える金融行政の在り方
 

 

講師紹介

講師紹介  栗山 泰史 氏

略 歴
1975年 京都大学法学部卒業
安田火災海上保険(現損保ジャパン日本興亜)入社
2007年 損害保険ジャパン 常務執行役員
2009年 日本損害保険協会 常務理事
東日本大震災時、中央対策本部事務局長
2013年7月 現職に就任

 

追加情報

【キャンセルについて】

・お申し込み後の取消については、開講日の前日までに損保総研へご連絡下さい。
  当日のご欠席はキャンセル料として受講料の全額をご請求申し上げます。
・講演中の録音、録画は固くお断りいたします。

価格
¥4,110(税込)