TK171109

「水リスク」を考える(参加費無料)

開講日:2017/11/9 18:00 ~ 20:00

講 師:

東京大学生産技術研究所教授 国連大学上級副学長
工学博士 沖 大幹 氏

申込締切日:11月7日(火)

¥0(税込)

 世界経済フォーラム(いわゆるダボス会議)が毎年発表する「グローバルリスク報告書*1」では、「水リスク」は「影響度の大きい最重要リスク」の常連です (2012年から連続してベスト3入り)。2011年のタイ大洪水が、この年起きた東日本大震災とならんで日本の損保業界に大きな打撃を与えたことは、私たちの記憶にも新しいところです。
 今年に入ってからも、2つのハリケーンに見舞われたアメリカを始め、大きな水災害が世界中で連続して起きており、日本でも7月の九州北部豪雨により甚大な被害が生じるなど、世界的な環境変化が起きていることをひしひしと感じます。

 本講演では、水問題に関する世界的権威である東京大学 生産技術研究所の沖 大幹教授をお招きして、地球の水循環システムや水文学(*2)の観点から、水問題の基本知識や、地球温暖化と洪水等の水リスクの関係などについて、分かりやすく解説いただきます。
 
 私たちが、毎日あたりまえのように費消している水は、「少なすぎても(旱魃など)」「多すぎても(洪水など)」困るものですが、水の何が問題なのかは、あまり理解されているとはいえません。身近な存在である水とはなにか、またそのリスクについて勉強してみませんか。
 水をめぐる環境問題に関心をお持ちの方はぜひお誘い合わせのうえ、ご参加ください。

*1 World Economic Forum “The Global Risks Report 2017” http://www3.weforum.org/docs/GRR17_Report_web.pdf
*2 すいもんがく(hydrology): 雨や川、地下水など地球上の「水」に係わる森羅万象を対象とする学問

会場
損保会館 会議室

千代田区神田淡路町2-9
*正面玄関のシャッターが下りた後(18:30以降)は右手奥の通用門をご利用下さい。
損保会館に入館の際は、社員証または本募集要項をご提示下さい。
*講演中の録音、録画は固くお断りいたします。

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講義項目

講義項目(予定)

第1部 水問題の基礎知識
・水はローカルな資源
・1日の水の必要量
・水は希少資源なのか
・「バーチャルウオーター」「ウオーターフットプリント」とは何か


第2部 水というリスク
水の災い~洪水と渇水
・「100年に一度の洪水」がなぜ頻発するのか
・水リスク(台風、ハリケーン、洪水)は増大しているのか
・都市化の進展と洪水リスク
・水リスク対策への心構え
・損害保険事業への影響

講師紹介

 講師紹介 
東京大学総長特別参与・生産技術研究所教授、
国連大学上級副学長 博士(工学)、気象予報士
沖 大幹(おき たいかん)氏

1987年 東京大学工学部土木工学科卒。
1989年 同大学院工学科研究科修士課程修了、東京大学生産技術研究所助手。
1993年「水文・水資源予測のための大気水循環過程に関する研究」で博士(工学)取得。
1997年 助教授、2002年 文部科学省大学共同利用機関総合地球環境学研究所助教授。
2006年 東京大学生産技術研究所教授。 日経地球環境技術賞、日本学士院学術奨励賞など表彰多数。
           国土審議会委員なども務める。


                        

追加情報

受講料 無料(本講演会はトーア再保険株式会社からのご寄付により開催します)

・お申し込み後の取消については開講日までに損保総研へご連絡下さい。
・講演中の録音、録画は固くお断りいたします。

価格
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