SHK8504

損害保険研究 第85巻第4号「創立90周年記念号(Ⅱ)」

(税込・送料無料)

損害保険事業総合研究所

2024年2月発刊

¥3,300(税込)

損保総研では、研究者と実務家の執筆による損害保険とその関連分野に関する研究・調査発表の専門誌として、本誌を年4回(5月、8月、11月、2月)発行しています。本誌は、本邦唯一の損害保険に関する理論および実務の専門誌であり、学術的にも高い評価をいただいております。

概要

<記念論文>

Ex Gratia Payment中小企業の賠償責任保険等の利用における法的課題 ―生産物賠償責任保険等を中心に―

立命館大学法学部教授 竹濵 修氏―

目次

Ⅰ はじめに

Ⅱ 補償範囲とビジネスリスク免責

1 ビジネスリスク免責条項の趣旨

2 ビジネスリスク免責に関する判例とその考察

Ⅲ 故意・重過失による法令違反免責

1 法令違反免責の趣旨

2 法令違反免責が争点になった事案

3 法令違反免責の性格

Ⅳ リコール費用保険

1 リコール措置費用免責とリコール事故補償特約

2 リコール費用の補償範囲に関する判例

3 リコール費用保険の争点

Ⅴ むすび

 

自動車保険における記名被保険者と免許証の色・免許の有無 ―因果関係不存在特則の問題を中心に―

同志社大学大学院司法研究科教授 洲崎博史氏

目次

1 .はじめに

2 .裁判例

3 .検討

(1) ①事案と②事案の異同

(2) 自動車保険契約において記名被保険者を特定することの意味と危険測定

(3) 免許証の色・免許の有無と自動車事故の間の因果関係

(4) 因果関係不存在特則の適用に関するさらなる検討

(5) 記名被保険者になる資格を有しない者を記名被保険者と申告して自動車保険契約を締結した場合の問題

4 .結びにかえて 

 

リスク細分化と保険プロテクション

慶應義塾大学商学部教授 堀田一吉氏 

目次

1 .はじめに

2 .水災保険料改定と地域別料率

2-1 水災保険料率改定の背景

2-2 水災保険料率改定と地域別料率

2-3 地域別料率の効果と意義

3 .保険料率規制とリスク細分化

3-1 垂直的不公平と水平的不公平

3-2 料率区分規制と料率水準規制

3-3 保険料率と政策介入の意義

4 .デジタル化の進展とリスク細分化

4-1 デジタル化の進展と自動車保険

4-2 保険情報のデジタル化とリスク認識

4-3 デジタル化の進展と保険プロテクション

5 .保険プロテクションとリスク細分化

5-1 リスク細分化と経営戦略

5-2 リスク細分化と保険機能

5-3 保険プロテクションと保険政策

6 .おわりに

 

保険会社におけるERM研究のサーベイ

関西大学政策創造学部教授 石田成則氏

目次

1 .はじめに

2 .ERMの定義と機能

3 .一般企業のERMに関する先行研究

4 .保険会社のERMの先行研究

5 .わが国におけるERMの実例

6 .結論と今後の課題

 

他車運転特約にいう「常時使用する自動車」の意義

法政大学法学部教授 潘 阿憲氏

目次

Ⅰ はじめに

Ⅱ 「常時使用する自動車」の解釈をめぐる裁判例の展開

Ⅲ 「常時使用する自動車」の意義についての検討

Ⅳ 終わりに

 

EU指令改正による自動運転車の製造者責任の拡大と保険への影響 ―ドイツ法との比較法的考察―

東京海洋大学理事・副学長 金岡京子氏

目次

Ⅰ はじめに

Ⅱ ドイツにおける自動運転車の製造者責任と保険

Ⅲ EU製造物責任指令改正案

Ⅳ まとめと展望―日本法への示唆

 

健康経営推進に向けた損害保険事業の役割に関する考察

京都産業大学経営学部教授 諏澤吉彦氏

目次

Ⅰ はじめに

Ⅱ 健康経営の重要性の社会的認識

Ⅲ 健康経営研究の展開

Ⅳ 保険会社による健康経営支援の取組み

Ⅴ 保険会社による健康経営支援の優位性

Ⅵ まとめと得られた含意

Ⅶ むすびにかえて

 

保険は自動運転の社会受容性を高めるか

明治大学商学部教授 中林真理子氏

目次

Ⅰ 自動運転をめぐる現状と課題

Ⅱ 自動運転技術の社会実装の現状

Ⅲ 自動運転をめぐる法的責任と保険制度

Ⅳ 保険は自動運転の社会受容性を高めるか

Ⅴ むすびに代えて 

 

保険の経済学と保険法の法と経済学

学習院大学法学部教授 小塚荘一郎氏

目次

Ⅰ 問題の所在

Ⅱ 保険学における「保険」のアイデンティティ

Ⅲ 保険によるリスク管理の経済学

Ⅳ リスクの保険カバーと自己保有

Ⅴ 結 語

 

信用リスク評価モデルの概説 ―信用保険への適用可能性―

上智大学経済学部教授 石井昌宏氏

中央大学商学部教授  石坂元一氏

目次

Ⅰ イントロダクション

Ⅱ Structuralアプローチ

Ⅲ Reduced-formアプローチ

Ⅳ その他のアプローチ

Ⅴ まとめ

 

人身傷害保険・被保険者死亡時の保険金支払体制の構築について ―相続構成説からの提言―

中京大学法学部教授 𡈽岐孝宏氏

目次

Ⅰ はじめに

Ⅱ 扶養損害てん補構成の原始取得説に対する批判

Ⅲ 相続構成のもとでの法定相続人の保護等

Ⅳ 結論

 

<損害保険判例研究>

「損害保険判例研究会」判例報告

個人賠償責任保険の保険金支払要件である「日常生活」に起因する事故の該当性

東京高判令和4年2月15日 令和3年(ネ)3230号 保険金請求控訴事件

2022WLJPCA02156010

岩手大学人文社会科学部教授 深澤泰弘氏

 

「不測かつ突発的な事故」と約款条項の関係,「再調達価額」の内容

東京地裁令和3年9月8日判決 令和2年(ワ)11145号 損害保険金等請求事件

自保ジャーナル2018号147頁

弁護士法人キャストグローバル 弁護士 芦原一郎氏

 

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