KK19A0613

<専門コース>現代社会の損害賠償の潮流 2019

-損害の考え方・認定の緩和・拡大傾向と債権法改正の損害賠償の実務への影響-

開講日:6/13(木)、20(木) 18:00 ~ 20:00 *全2回

講 師:

中央大学法科大学院 教授
升田純法律事務所 弁護士 升田 純 氏

申込締切日:6月10日(月)

¥15,120(税込)

損害賠償の基本的な考え方、法理は実損害の発生が基本的な要件になっており、長年日本の損害賠償の実務で採用されてきた。しかし、近年は損害賠償の基本的な要件である実損害の発生が緩和される傾向が見られるようになっており、損害の認定が抽象化、観念化する事例が様々な分野で散見される。
例えば、人身損害の分野では延命利益の侵害を認める判例が見られ、取引上の損害の分野では風評損害、自己決定権の侵害を認める判例が見られるし、また日常生活上の損害の分野ではプライバシーの侵害を拡大したり、人格的利益の侵害を広く認めたりする判例も見られる。これらの判例は、一方では不法行為、債務不履行等の損害賠償責任の範囲を拡大することに伴うものであるが、他方では損害そのものの考え方を変化させ、認定を緩和することによるものでもある。
本講義においては、損害賠償に関する基本的な法理を概観しつつ、損害の考え方や認定の緩和、拡大の傾向と実務の対応を各種の判例を通じて解説する。あわせて来年4月1日施行の債権法の改正による損害賠償の実務への影響も解説する。

【お申込みについて】

研修窓口でおとりまとめをしていらっしゃる場合は、貴社社内掲示板(教育・研修関連)等をご確認の上、 貴社のお申込み方法に従ってください。

会場
損保会館 会議室

住  所: 東京都千代田区神田淡路町2-9

最寄り駅: JR 御茶ノ水駅 聖橋口 徒歩5分

東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅 B2出口 徒歩5分

東京メトロ丸の内線 淡路町駅 A5出口 徒歩5分

都営新宿線 小川町駅 A5出口 徒歩5分

*正面玄関のシャッターが下りた後(18:30以降)は右手奥の通用門をご利用下さい。損保会館に入館の際は、社員証または本募集要項をご提示下さい。

講義項目

【講義項目】

第1部 債権法の改正の概要と損害賠償の実務への影響
第2部 伝統的な損害賠償事件における新たな問題の状況と対応
第3部 新たな類型の損害賠償事件における問題の状況と対応
第4部 損害賠償の事例研究
第5部 損害賠償の基本法理と損害賠償法の運用の特徵と問題点
第6部 最近における損害賠償に関する判例・裁判例の一覧

講師紹介

【講師紹介】

中央大学法科大学院 教授
升田純法律事務所 弁護士  升田 純(ますだ じゅん)氏

  略 歴
1973年    国家公務員試験上級甲種・司法試験合格
1974年 3月  京都大学法学部卒業
1982年 8月  最高裁判所事務総局総務局 局付判事補
その後、福岡地方裁判所判事、東京地方裁判所判事、
法務省民事局参事官、東京高等裁判所判事 等を経て
1997年 4月  聖心女子大学教授(-2004年 3月)
2003年 1月  升田純法律事務所設立
2004年 4月  中央大学法科大学院教授
現在に至る

追加情報

【その他】

・お申込み後の取消については、開講日の前日までに損保総研へご連絡下さい。当日のご欠席はキャンセル料として受講料の全額をご請求申し上げます。

・定員は設けておりませんが、受講希望者が僅少の講座については開講を見合わせることがあります。

・講演中の録音、録画は固くお断りいたします。

・事前アンケートは、講座内容の充実に向けて講師の参考資料としますのでご協力をお願いいたします。

「アンケート
Web回答用」よりご回答ください。
http://www.sonposoken.or.jp/node_60/2__1

価格
¥15,120(税込)