<専門コース>キャプティブを活用した自家保険ファイナンス 2019
開講日:5月31日(金)、6月7日(金) 18:00 ~ 20:00 *全2回
講 師:
マーシュ ブローカー ジャパン株式会社
リスク ファイナンス アドバイザリー
プラクティスリーダー、シニア バイス プレジデント
田嶋 英治 氏
申込締切日:5月29日(水)
ここ数年間、日本企業は製造基盤や販売基盤の海外進出に留まらない、オペレーション全体のグローバル展開、海外M&Aを通じた知見、連結キャッシュフローを重視した経営などにより、「リスクと保険」に対する考え方が自社の財務規模を反映したファイナンス指向に変化しつつあります。積極的な自家保険と消極的な保険ヘッジを組み合わせてグループ全体のリスクコストを最適化する、そのために必要であればキャプティブを活用するという考え方がようやく浸透してきました。
それを裏付けるように、マーシュ ブローカー ジャパン社が請け負う案件は、財務規模にふさわしい自家保険プログラムを導入し、そのリスク・プールとしてキャプティブを活用するものがほとんどです。本来、自家保険戦略は汎用的でありシンプルな戦略です。マーシュ ブローカー ジャパン社の事例は、自家保険の意義・目的への理解が進み、キャプティブを自家保険戦略の一環として活用する企業が増え始めたことを裏付けていると考えます。
本講座では、キャプティブ市場の動向、経済合理性に優れたコスト削減手法としての自家保険、トータルコスト削減戦略としての保険ヘッジと自家保険の併用、キャプティブを活用した自家保険ファイナンスに焦点を当てて解説し、キャプティブの収支がコスト削減戦略において何を意味するのかを考え、保険会計や国際税務など自家保険ファイナンスに不可欠な周辺知識に触れ、さらにはフィージビリティー・スタディー作業で分析するべき事項を示します。
本講座は、キャプティブ・企業会計・企業財務に関する知識・経験を一定程度お持ちの方々を対象としていますが、保険の専門家である必要は全くありません。その一方、収益目的のキャプティブはリスクマネジメントとは異なる分野であるため、本講座では触れません。(田嶋英治 記)
【お申込みについて】
研修窓口でおとりまとめをしていらっしゃる場合は、貴社社内掲示板(教育・研修関連)等をご確認の上、 貴社のお申込み方法に従ってください。
住 所: 東京都千代田区神田淡路町2-9
最寄り駅: JR 御茶ノ水駅 聖橋口 徒歩5分
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅 B2出口 徒歩5分
東京メトロ丸の内線 淡路町駅 A5出口 徒歩5分
都営新宿線 小川町駅 A5出口 徒歩5分
*正面玄関のシャッターが下りた後(18:30以降)は右手奥の通用門をご利用下さい。損保会館に入館の際は、社員証または本募集要項をご提示下さい。
【講義項目】
第1回
1.世界のキャプティブ市場の現況
2.キャプティブを活用した自家保険
Q&A
第2回
3.キャプティブの収支とコスト削減の関係
4.F/S作業の実際:自家保険手法毎のトータルコストの計量比較
Q&A
【講師紹介】
マーシュ ブローカー ジャパン株式会社
リスク ファイナンス アドバイザリー
プラクティスリーダー、シニア バイス プレジデント
田嶋 英治(たじま えいじ)氏
略 歴
1989年 3月 中央大学法学部法律学科 卒業
1989年 4月 富士火災海上保険株式会社 入社
1992年 5月 米国College of Insurance 卒業
Professional Diploma in Risk and Insurance 取得
1992年 7月 シカゴ所在American Fuji Fire & Marine Insurance Co., Ltd. 転属
現地保険会社の特約再保険アンダーライティング担当
1995年 9月 マーシュ・アンド・マクレナン株式会社(現マーシュ ジャパン株式会社)入社
外資系企業の保険プログラム構築、コンサルティング、再保険仲介業務担当
2000年 4月 マーシュ ブローカー ジャパン株式会社 転属
日系企業の保険プログラム構築、コンサルティング、再保険仲介業務、
キャプティブに関するアドバイザリー・設計・構築・決済・運営担当
2005年 1月 キャプティブ・スペシャリストとして確率モデルや統計的手法を駆使した
事業予測、キャプティブ設立・運営アドバイザリー業務を担当
2016年 1月 キャプティブ自家保険のアドバイザリー業務に加えて、
リスク・アナリティクスのアドバイザリー業務を新たに担当
現在に至る。
専門資格等
1996年8月 AICPCU/IIA 主管のAssociate in Reinsurance 取得
2002年4月 日本アクチュアリー会研究会員
外部講演、多数
【その他】
・お申込み後の取消については、開講日の前日までに損保総研へご連絡下さい。当日のご欠席はキャンセル料として受講料の全額をご請求申し上げます。
・定員は設けておりませんが、受講希望者が僅少の講座については開講を見合わせることがあります。
・講演中の録音、録画は固くお断りいたします。
・事前アンケートは、講座内容の充実に向けて講師の参考資料としますのでご協力をお願いいたします。
「アンケートWeb回答用」よりご回答ください。
http://www.sonposoken.or.jp/node_60/2__1