＜基礎コース＞損害保険とリスクマネジメント 2018（使用テキスト付）

　英和辞典では「Risk＝危険と冒険」ですが、国語辞典では「リスク＝危険」です。この事実をどのように解すればよいのでしょうか？「リスク＝冒険」でもあることが、まだ日本の社会に定着していないとすれば残念なことです。リスクという言葉の意味をそのように捉えることが、保険とリスクマネジメントの関係、そして企業リスクマネジメントには伝統的リスクマネジメントと現代的リスクマネジメント（ERM）という2つのものがあるということを考える上での出発点です。
　第１部では、リスクの意義、リスクの分類、保険と賭博の違い、リスクのコスト化などの点から、保険とは何か、リスクマネジメントとは何か、そして両者の関係をどう理解すべきか、などを検討します。第２部では、ERMとコーポレートガバナンス、内部統制、CSRの関係をテーマとして取り上げます。コーポレートガバナンス、内部統制、CSRのいずれも今やビジネスマンにとっては常識ともいえる用語ですが、それらがERMの構成要素であるとされるのはなぜなのか？
　損害保険という仕事の特徴はとにかく間口が広いということでしょう。あらゆる業種、あらゆる規模の企業等がお客様です。損害保険業に従事する皆さんの関心はおのずから広範多岐にわたるものと思われますが、この講義が、保険とリスクマネジメントの関係、ERMと伝統的リスクマネジメントの違いなどを学ぶ上で有益なものとなれば幸いです。（杉野文俊 記）

【使用テキスト】
専修大学教授　杉野文俊編著『損害保険とリスクマネジメント（2018年版）』2018年5月発行予定　損害保険事業総合研究所
※書籍は当日受付でお渡しいたします。
受講料には、書籍代￥2,570（税込）が含まれております。
※書籍をすでにお持ちの方は（テキストなし）の画面から本講座をお申込みください。http://www.sonposoken.or.jp/portal/seminar/specialcourse/attending/kk18a0521.html

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