<基礎コース>わかりやすい共同海損
開講日:12月07日(水)18:00~20:00
講 師:
共同海損精算人 中田 栄一 氏
申込締切日:11月25日(金)
2015年夏、英国で開催されたラグビーワールドカップで、日本チームが強豪南アフリカに歴史的勝利を挙げ、ラグビーが再び脚光を浴びています。ラグビーの精神である「一人はみんなのために、みんなは一人のために」という有名な言葉が、広く知られるようになりました。
この言葉は海上運送の世界にもそのまま当てはまります。3000年近い昔から現在まで続いている共同海損という制度が、まさにこの精神を反映しているのです。この制度は、みんなのための(航海を共にする船舶と貨物を救うための)費用や損害、および航海を完遂するために必要な費用や損害を、救われた船舶や貨物の航海終了時の価額に応じて同じ比率で分担し合う仕組みです。
共同海損は海上運送独特の古い制度ですが、今なお航海を共にする貿易関係者間の衡平な利害調整に効果的な役割を果たしており、船主、船舶管理会社、用船者、荷主、フォワーダ-、海上保険会社、救助業者、海事鑑定人にとって、無縁なものではありません。
本講座では、海難事故発生に慌てないで済むように、共同海損の基本的な仕組みと考え方を分かりやすく解説します。事前知識のあるなしにかかわらず、共同海損を基礎から学びたい方を中心に、基礎知識の整理をしたい方等も含め、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
住 所: 東京都千代田区神田淡路町2-9
最寄り駅: JR 御茶ノ水駅 聖橋口 徒歩5分
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅 B2出口 徒歩5分
東京メトロ丸の内線 淡路町駅 A5出口 徒歩5分
都営新宿線 小川町駅 A5出口 徒歩5分
*正面玄関のシャッターが下りた後(18:30以降)は右手奥の通用門をご利用下さい。
損保会館に入館の際は、社員証または本募集要項をご提示下さい。
【講義項目】
1.共同海損の歴史
2.共同海損分担の仕組み
3.共同海損の成立要件および成立時期
4.共同海損の宣言
5.主な共同海損費用(共同海損の基本形)
6.主な共同海損犠牲損害
7.ヨーク・アントワープ規則
【講師紹介】
中田 栄一(なかだ えいいち)氏 東京マリンクレームサービス株式会社 共同海損精算人
略 歴
1983年3月早稲田大学商学部(海上保険契約研究 大谷孝一教授ゼミ)卒業。
同年4月株式会社東京海損精算事務所(現東京マリンクレームサービス株式会社)入社。一貫して共同海損精算業務に従事。現在は同社共同海損部特命次長。
1990年9月から1年間、ニューヨークShipowners Claims Bureau Mr. Edward EffratおよびロンドンErnest Robert Lindley & Sons(現Richards Hogg Lindley)Mr. Jim O’Shea他の著名海損精算人指導の下、英米の海損精算実務を学ぶ。
1998年7月から日本海損精算人協会事務局を兼務。
日本に3人しかいない共同海損精算人の1人。
【その他】
・お申し込み後の取消については、開講日の前日までに損保総研へご連絡下さい。
当日のご欠席はキャンセル料として受講料の全額をご請求申し上げます。
・定員は設けておりませんが、受講希望者が僅少の講座については開講を見合わせることがあります。
・講演中の録音、録画は固くお断りいたします。
・事前アンケートは、講座内容の充実に向けて講師の参考資料としますのでご協力をお願いいたします。
「アンケートWeb回答用」よりご回答ください。http://www.sonposoken.or.jp/node_60/2__1