国内の人口減少と国内市場の縮小を背景に、損保・生保ともに海外M&Aを成長戦略として海外事業基盤の強化に乗り出しました。その巧拙が海外での事業基盤の格差となる一方で、海外M&Aにより問題を抱え込む事案も現れています。海外M&Aの失敗は、事前の調査(DD)での見落とし、高値掴み、買収後のPMI失敗、経営人材の不足が原因となることが多くみられます。
本講座では、海外M&Aと買収後のガバナンスをテーマに、過去の成功・失敗事例を学びながら、海外M&Aを成長軌道に乗せる秘訣に迫ります。
【講義項目】1.保険会社の海外M&Aの動向
(1) 大型M&Aとボルトオン型M&Aを組み合わせるM&A巧者の戦略
(2) M&Aの課題…事前の調査(DD)の見落とし、高値掴み、PMIの失敗など
(3) M&Aの進め方、買収後の統合プロセス、海外子会社管理の在り方
2
.買収後に多額の「減損」を出した事例(ケーススタディ①)
(1) M&Aの進め方に問題はなかったか?
(2) 買収の意思決定、M&Aの選定基準、価格設定など
(3) M&Aありきの発想、入札の価格つり上げ
3
.買収後に「隠れた問題」が発覚した事例(ケーススタディ②)
(1) 買収前の調査(DD)は入念にやる(リスク認識を十分に持つ、特に新興国リスク)
(2) 買収後、早期に「買収後監査」を行ってダブルチェック
(3) リスク軽減策を複数組み合わせる
4
.買収後の海外子会社のグループPMI・ガバナンスの在り方
(1) 地域統括会社方式か、本社直轄方式か?
(2) 不正を想定した管理・モニタリング体制、レポーティングラインを明確にする
(3) 海外経営人材を育成する
5
.質疑応答
【お申込みについて】
研修窓口でおとりまとめをしていらっしゃる場合は、貴社社内掲示板(教育・研修関連)等をご確認の上、 貴社のお申込み方法に従ってください。