近時、金融庁は「金融育成庁」という名のもと、保険会社及び保険代理店に対するモニタリングを効果的・効率的に行うため、PDCAサイクルを意識した保険行政を行っています。そのため、本事務年度における保険行政の方針を、あらかじめ、2022事務年度金融行政方針及び2022年保険モニタリングレポートにおいて説明してくれています。
本事務年度は、昨年度、生命保険の募集分野において、営業職員による金銭詐取や節税を主たる目的とする保険の販売など様々な問題が生じたこともあり、営業職員や保険代理店の管理態勢に関する課題など、保険募集に関する課題が多数記載されています。生保募集に関することは、後々、損害保険募集に波及している可能性もありますので、損害保険業界の関係者の方々もこれらの生保における動きを理解しておくことは有益です。また、損害保険代理店の代理店手数料ポイント制度に関する記載も見受けられます。
本講座では、2022事務年度金融行政方針及び2022年保険モニタリングレポートにおいて、主に保険募集に関する課題として記載されている事柄について解説するとともに、近時の保険募集に関するトピックについても解説いたします。
【講義項目】1.近時の募集規制等に関する動向
2
.2022事務年度金融行政方針
(1) 2021事務年度金融行政方針との比較
(2) 3つの重点課題
(3) モニタリング方針(顧客本位の業務運営など)
3
.2022年保険モニタリングレポート
(1) 昨年の保険モニタリングレポートとの比較
(2) 営業職員管理態勢の高度化
(3) 公的保険を踏まえた保険募集
(4) 節税保険への対応
(5) 保障内容の見直しに関する顧客視点に立った商品設計
(6) 保険代理店管理態勢の高度化(生保協会による代理店業務品質評価運営も)
(7) 少額短期保険業者の態勢整備(保険金の減額など)
4
.その他注目すべき保険募集のトピックス
5
.質疑応答
【お申込みについて】
研修窓口でおとりまとめをしていらっしゃる場合は、貴社社内掲示板(教育・研修関連)等をご確認の上、 貴社のお申込み方法に従ってください。