<講師より>
「損保1」は、主に損害保険商品に関して、広い知識とアクチュアリーとしての識見が問われる試験です。受験者は、1次試験を全て合格した準会員ですから、数理的思考力や記憶力に富み、学習意欲も高い優秀な方ばかりです。その準会員をもってしても、合格率は1、2割(2021年度は16.4%)という難関となっています。
1次試験が数学の試験だとすれば、2次試験は国語の試験です。地頭が良い、数理に強い、というだけでは合格できません。膨大な知識を頭に入れること、また、時間内に一定のレベルの論述を行う力を養うことが必要です。教科書は一読した程度では到底歯が立たず、眼光紙背に徹するまで読み、記憶しなくてはなりません。
この講座は、7回シリーズで実践的な受験対策を行うものです。2次試験の難しさは相当なものです。しかし、1次試験通過の苦労を思えばここであきらめるわけにはゆきません。合格のカギは二点です。ひとつは、小問(第一部)および中問(第二部前半)に必要な知識を効率よく覚える「学習方法」。もうひとつは、第二部後半の大問で問われる、3000字程度の答案を論理性高く、かつ主要な論点を網羅し短時間内に書く「文章力」です。
本講座は、この二つのカギを握るための工夫をしています。
まず損保1の出題範囲を俯瞰し、全体像を認識します。人間の記憶力には限界があり、脈絡のない丸暗記では、なかなか合格レベルの知識が身につきません。そこで大量の情報を覚える工夫を凝らします。
つぎに、理路整然とした文章を書く技法を学びます。本講座で、短時間に要を得た文章を書くための、解答のフレームワークを覚えましょう。さらに、過去の模範解答の分析から編み出された「条件法」「往復法」「強弱調節法」などのテクニックを身に着けます。
これらの手法は、過去の受講者から高いご評価をいただいています。自信をもってお勧めします。
<事務局より>
・本講座は前年度までは全5回で開催しておりましたが今年度は全7回に増やしてお送りすることで、これまで圧縮してご講義いただいていた内容を充分な時間をかけてご解説いただきます。
・zoomミーティングを使用し生配信形式で開講いたします。場所を選ばず、自宅等からでも参加可能です。
・ご受講いただいた方に限り講義の録画映像を1ヶ月間視聴可能です。
<前年度受講アンケートの内容をご紹介します。>
・フレームワークと、持ち駒を数十個程度持っておくべきという点、たいへん役立ちました。
また、具体的な問題解説も、考え方やポイントを把握することができ、有用でした。
・文章を記憶することができず、困っていましたが、記述内容を構造化する考え方について大いに参考になりました。
・過去問の分析方法は、特に役に立ちました。テキストの内容や模範解答を「再現」することなど、 あまり意識できていない部分が多々ありましたので、合格に向けてすべきことや、解答のポイントなど、今の時点で知ることができて大変良かったと思います。
・本講座は極めて有効。ぜひ続けていただきたい。
・アクチュアリー試験の二次試験は情報が少ないので、今回の講座は大変役にたちました。また、質問にも丁寧に回答頂きありがとうございました。感謝申し上げます。
・講義は現在の勉強に対してモチベーション維持となるとともにとても参考になるものばかりでした。ありがとうございました。
【講義項目】
第1回 5月30日(火)18:00~20:00
・出題範囲
・第1部対策・得点目標
・第2部対策・得点目標
・第1章 損害保険業とは
第2回 6月6日(火)18:00~20:00
・大問対策=フレームワーク
・技法「条件法」「往復法」「強弱調節法」
・任意課題(出題)
第3回 6月13日(火)18:00~20:00
・第2章 損害保険料率 ①
・ストーリーの図式化
第4回 6月20日(火)18:00~20:00
・第2章 損害保険料率 ②
・中問対策=解答のパラダイム
第5回 6月27日(火)18:00~20:00
・第3章 保険料の算定
第6回 7月4日(火)18:00~20:00
・第10章 リスク管理
・任意課題(講評)
第7回 7月11日(火)18:00~20:00
・第4章 再保険
・ラップアップ
付録:試験場での心得
【お申込みについて】
研修窓口でおとりまとめをしていらっしゃる場合は、貴社社内掲示板(教育・研修関連)等をご確認の上、貴社のお申込み方法に従ってください。