※受講料は税込価格です。
将来発生が予想されている南海トラフの巨大地震や首都直下地震、さらには頻発する台風による風災、水災や高潮等様々な自然災害リスクへの懸念が高まっています。また、災害の程度や種類によっては、産業や本社機能が集積する地域のみならず、より広範にその影響が及ぶことによって、リスクマネジメントの対象も一企業や工場単体にとどまることなく、サプライチェーンや企業グループ全体へと範囲が広がります。
これらの災害に対する備えについては、ハードからソフト対策まで様々なものがありますが、どれか一つだけでは十分ではなく、種々の対策を適切に組合せたリスクマネジメントの構築が求められています。例えば、減災の観点で建物の耐震補強がよく行われますが、耐震補強と共に、事業の早期復旧を実現する事業継続計画の策定、あるいは被災後の財務内容悪化を回避するための各種リスクファイナンス等ハード対策と併せて活用することが効果的です。
そして、最適な手法を検討するためには、対象とするリスクを定量化することが有効で、また、限られた財源や時間の中で、より効率的な意志決定・判断を行うためには、数値化されたリスク情報は必要不可欠といえます。
本講座では、様々なリスクマネジメントに関する情報提供を目的とし、自然災害にかかるリスクの定量化手法やマネジメント手法を解説いたします。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
【講義概要】
パート1(講師:若浦 雅嗣 氏)
「自然災害リスクの定量化」
防災投資(リスクコントロール)やリスクファイナンスといったリスクマネジメントをより的確に行うために、リスクの定量化は必要不可欠です。パート1では、自然災害リスクを定量化するためのモデリングやその他の手法、ならびにその結果のリスクマネジメントへの活用について解説します。
1.頻発する自然災害
2.自然災害リスクのモデリング
①自然災害モデル化と評価手順の概要
②地震モデルによる損失評価
③台風モデルによる損失評価
④建物以外の損失評価
3.リスクの定量化手法
4.リスクの定量化の活用(リスクマネジメント)
パート2(講師:望月 智也 氏)
「今後懸念されるリスクを踏まえた企業防災の実情」
企業防災に視点をおき、地震、水害を対象に効果的なリスクマネジメントの方法、BCPやタイムラインの策定について、事例を交えて解説いたします。また昨今、世界的に懸念されている気候変動に伴う物理的リスクに触れ、TCFD対応に資するバリュー・アット・リスク(Climate VaR)の考え方を解説します。
1.企業防災と防災・減災対策
2.自然災害リスクとリスクマネジメント
3.企業防災の事例紹介
4.地球温暖化と気候変動リスク
5.気候変動リスクを表す指標
6.まとめ
【お申込みについて】
研修窓口でおとりまとめをしていらっしゃる場合は、貴社社内掲示板(教育・研修関連)等をご確認の上、貴社のお申込み方法に従ってください。
パート1(受講時には全画面表示でご覧いただけます)
パート2(受講時には全画面表示でご覧いただけます)