損害保険研究 第73巻第2号

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損害保険研究 第73巻第2号
損害保険事業総合研究所
2011年8月発刊
¥1,620
損保総研では、研究者と実務家の執筆による損害保険とその関連分野に関する研究・調査発表の専門誌として、本誌を年4回(5月、8月、11月、2月)発行しています。本誌は、本邦唯一の損害保険に関する理論および実務の専門誌であり、学術的にも高い評価をいただいております。
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概要

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<研究論文>

道徳的危険事実と告知事項

首都大学東京教授 潘 阿憲

目次

1.はじめに

2.改正前商法下の議論

(1)損害保険の場合

(2)生命保険の場合

(3)因果関係不存在特則との関係

3.保険法下の解釈

(1)他保険契約と告知事項

(2)告知義務違反による解除と重大事由による解除

(3)他保険契約の通知義務と危険増加

①従来の議論

②他保険契約の締結と引受範囲内の危険増加

③他保険契約の締結と引受範囲外の危険増加

保険法に規定のない義務の違反の効果-保険事故発生後の説明義務違反の効果を中心に-

立命館大学教授 竹濵 修

目次

1.問題の所在

2.わが国の学説状況

 (1) 保険者全額免責条項無効説

 (2) 保険者全額免責条項有効説

3.ドイツ法の対応

 (1) 2008年ドイツ保険契約法の規制

 (2) VVG28条3項2文の詐欺的責務違反

 (3) 詐欺免責条項がない場合

 (4) 詐欺免責条項の適用上の若干の問題

 (5) 小括

4.わが国の保険法下での解釈

 (1) 重大事由解除規定と保険者免責条項

 (2) 不正請求免責条項の可否

請求権代位に関する規律の現代的意義

神戸学院大学学長 岡田 豊基

目次

[1]はじめに

[2]保険法25条の概観

1.請求権代位の意義・要件・効果

 2.保険者の代位取得の範囲(保険者と被保険者との権利関係)

3.片面的強行規定

[3]保険法25条を巡る問題点

1.被保険者に過失ある場合における保険者の代位の範囲

(1)はじめに

(2) 人身傷害補償保険の概要

(3) 代位条項の解釈

2.代位の強行法規性-被保険者による被保険者債権の保全と保険者による代位放棄-

(1)はじめに

(2)保全義務

(ⅰ)保全義務の意義・効果

(ⅱ)保全義務の理論的根拠・法的性質

 (ⅲ)保全義務の主体

 (ⅳ)保全義務違反の要件

(ⅴ)保全義務の負担期間

 (ⅵ)保全義務違反の効果

 (3)保険者による代位放棄

3.第三者の範囲

4.請求権代位の適用基準

5.保険者による権利行使

[4]おわりに

わが国損害保険業における募集チャネルと費用効率性に関する検証

福岡大学准教授 石坂 元一 / 東京経済大学准教授 柳瀬 典由

目次

1.イントロダクション

2.モデルとデータ

2.1 モデル 

2.2 分析手順

2.3 データ

1.分析結果

3.1 全種目

3.2 種目別

3.3 個人代理店比率を用いた分析結果

まとめと今後の課題

保険会社のオペレーショナルリスク管理態勢 -規制要件と実務運営との整合的管理への示唆-

新日本有限責任監査法人金融アドバイザリー部 エグゼクティブ・ディレクター 出塚 亨一

目次

1. はじめに

2.銀行におけるオペレーショナルリスク規制

(1)銀行規制の変遷

(2)「主要行等の総合的な監督指針」「金融検査マニュアル」におけるオペレーショナルリスク管理

3. 保険会社におけるオペレーショナルリスク規制

(1)保険規制の動向

(2)「保険会社向けの総合的な監督指針」「保険検査マニュアル」におけるオペレーショナルリスク管理

4. オペレーショナルリスク管理態勢整備の取組状況

(1)RCSA(営業拠点、本社各部)

(2)KRIs(主要リスク指標)

(3)損失データ収集・管理

(4)内部監査・自店検査

(5)シナリオ分析

(6)オペレーショナルリスク計量・資本配分

(7)開示体制

5. 結論

(1)経営管理への活用(Plan:計画)

(2)業務点検(準拠性チェック・正確性チェック)(DO:実行)

(3)オペレーショナルリスク管理態勢のモニタリング・改善(Check:監視)

(4)オペレーショナルリスクの意識向上と専門人材の育成(Action:改善)

損害保険事業と競争政策 -1990年代損害保険事業の規制緩和・自由化の経験と競争基盤-

株式会社損保ジャパン総合研究所 ファカルティフェロー 小林 篤

目次

はじめに 

第1章 第二次大戦後から1990年代までの価格規制・競争政策と規制緩和・自由化

第1節 第二次大戦後の損害保険事業の価格規制・競争政策

 第2節 日本の損害保険事業における1990年代の規制緩和・自由化

第3節 先進国の規制改革・競争政策と損害保険事業

第2章 損害保険事業の1990年代の規制緩和の経験とその解釈

第1節 損害保険事業に関する競争促進的レジームの内容

第2節 保険料算定メカニズムと適用除外制度の廃止

 第3節 EUと日本の損害保険事業に対する競争法の適用

第4節 競争促進的レジームにおける競争促進策の実施とその帰結が提起する問題

第3章 損害保険事業と競争

第1節 協定を容認する適用除外制度を必要とする損害保険事業の特異性

 第2節 競争下にある損害保険市場の状況を理解する枠組とその示唆

損害保険代理店と信義則上の義務-付随義務論アプローチによる考察-

ジェイアイ傷害火災保険株式会社企画総務部企画課 澤田 宏慎

目次

Ⅰ. はじめに

Ⅱ. 損害保険代理店の信義則上の義務に関する従前の議論

1. 損害保険代理店の法的地位

 2. 代理店に信義則上の義務を認定した判決

 3. 先行研究レビューと問題点

Ⅲ. 付随義務論アプローチ

1. 付随義務の特徴

2. 付随義務に関する学説

 3. 民法(債権法)改正に向けた議論

 4. 付随義務論からの検討

Ⅳ. 若干の考察

1. 「代理店扱」の多様化

2. 新たな募集形態と信義則上の義務

Ⅴ. おわりに

<判例研究会>

人傷保険会社による自賠責保険金の回収と損益相殺との関係が争点とされた事例

大阪大学教授 山下 典孝

流動動産譲渡担保による保険金請求権に対する物上代位

北海道大学教授 山本 哲生

<損保総研事業活動の報告>

2010年度下期 調査・研究報告書 ソルベンシーⅡ枠組指令に関する調査・研究(解説篇および資料編)

公益財団法人 損害保険事業総合研究所 研究部

損保総研レポート第95号

公益財団法人 損害保険事業総合研究所 研究部

目次

「金融・保険グループ規制の動向

-EUの金融コングロマリット指令および米国の保険グループ規制等を中心にして-」 主席研究員 金田 幸二

自賠責保険における高次脳機能障害認定システムの改定」 主任研究員 浅見 俊雄

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発刊日 2011/08/25
編著者 損害保険事業総合研究所
サイズ A5判
ページ数 No