損害保険研究 第68巻第1号<在庫なし>

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損害保険研究 第68巻第1号<在庫なし>
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損害保険事業総合研究所
2006年5月発刊
¥1,650
損保総研では、研究者と実務家の執筆による損害保険とその関連分野に関する研究・調査発表の専門誌として、本誌を年4回(5月、8月、11月、2月)発行しています。本誌は、本邦唯一の損害保険に関する理論および実務の専門誌であり、学術的にも高い評価をいただいております。
概要

詳細

<掲載論文>

(1)『フランスにおける保険マーケティングの新展開』

関西大学総合情報学部 教授 亀井 克之

目次

序 論

1.これまでの研究・論点の整理

2.マーケット

 2.1 マーケットの概況①:販売チャネルの多様性

 2.2 マーケットの概況②:フランス保険企業のランキング

 2.3 欧州市場における位置づけ

 2.4 業界再編の動き①:MMAMMAFとGMF-Azur

 2.5 業界再編の動き②:MACIF, MAIFとエキュルイユ

 2.6 バンク・ホスタル(郵便局の運営する銀行)の誕生

3. マーケティング戦略の新展開

 3.1 保険会社の銀行参入―アシュルフィナンスからアシュルバンクへ

  3.1.1 バンクAGFによる先駆的試み(2000年)

  3.1.2 アシュルバンクのロジック

  3.1.3 2004年段階のアシュルバンクの動向

  3.1.4 2004年以降の新展開の背景:2無政策から普通預金の有利息化へ

  3.1.5 2004年以降の新展開①:アクサ・バンクの新展開と預金口座の有利子化

  3.1.6 2004年以降の新展開②:MMAによる銀行参入

 3.2 損害保険市場におけるバンカシュランス(銀行→保険)の新展開

  3.2.1 バンカシュランス(銀行→保険)の概念

  3.2.2 クレディ・アグリコルによる先駆的試み(1996年)

  3.2.3 2005年における銀行による損害保険商品販売キャンペーンの展開

  3.2.4 複数種類の商品販売の試み

  3.2.5 「生活上の事故補償」(GAV)保険窓口販売の成功

 3.3 コミュニケーション戦略とブランド戦略

  3.3.1 ブランド戦略に対する注目とコミュニケーション戦略

  3.3.3 MAAFによるコミュニケーション戦略の刷新(2004年)

  3.3.3 MAAFによる食品会社とのタイアップ・コミュニケーション戦略(2006年)

       -「健康面のリスク予防」と「疾病・傷害保険」販売促進の組み合わせー

結 語

(2)『CSR(企業の社会的責任)と製品安全マネジメントに関する一考察-米国の製造物責任訴訟とリコール問題を題材にして-』

専修大学商学部専任講師 杉野 文俊

目次

1.はじめに

2.現代型CSRの意義

3.米国のPL訴訟とCSR

4.販売後の製品安全マネジメント

  (1)リコール

  (2)懲罰的損害賠償

  (3)クラスアクション

  (4)販売後の警告義務

  (5)トレッド法

  (6)EUのリコール制度

  (7)中国のリコール制度

  (8)日本のリコール制度

5.リコールとCSR

6.むすびにかえて

(3)『PFI事業における保険の役割と保険設計の実務(基礎編)』

マーシュ ブローカー ジャパン(株)バイスプレジデント 内藤 嘉人

目次

1.日本版PFI事業誕生の背景と現在における実施状況

2.PFI事業のストラクチャーと各プレーヤーの役割

3.PFI事業の類型、種類

4.PFI事業における保険の役割

5.PFI事業に係わる保険種類とその担保リスク(カバー範囲)

6.保険設計の視点からみたPFI事業リスクの特徴

7.プロジェクトファイナンスにおけるレンダー(融資金融機関)

8.PFI事業に係わる基礎的周辺知識

9.PFI事業計画に対する事業リスクの基本的検討ステップと概要

10.事業リスク抽出分析と事業参画への検討プロセス

(4)『自賠責保険請求における交通事故の証明に関する諸問題』

日本損害保険協会 参与 加藤 久道

目次

1.はじめに

2.保険会社をめぐる情勢

3.交通事故証明書の法的意義

4.事故発生時の運転者等の義務と保険会社への通知義務

  (1)救護義務と報告義務

  (2)保険会社への通知義務

5.対人事故の損害調査

  (1)自賠責保険への請求手続き

  (2)保険会社と調査事務所の関係

  (3)交通事故証明書不添付事案の損害調査

6.一括払いの問題点と今後の課題

結び

(5)『1538年スペイン・ブルゴス海上保険条例(その2-完』

一橋大学大学院商学研究科 教授 近見 正彦

目次

Ⅰ 序

Ⅱ 告知義務

Ⅲ 保険料の前払い制度

Ⅳ 保険の目的

Ⅴ 担保危険(以上本誌第67巻第3号)

Ⅵ 免責危険(以下本号)

Ⅶ 保険期間

Ⅷ 損害額の算定基準

Ⅸ 損害防止義務

Ⅹ 委付

ⅩⅠ結

(6)『保険料のリベート規制の根拠に関する批判的考察(その2)-保険料の割引・割戻し・特別利益提供の禁止は必要か?-』

神戸大学大学院法学研究科 助教授 榊 素寛

目次

1.序

 1.1 制度の概要

 1.2 日本におけるリベート規制の根拠

 1.3 日本の「根拠」に対する疑念

2.米国の反リベートの歴史と内容

 2.1 反リベート法の概観

 2.2 立法の背景事情

 2.3 立法の歴史

3.米国の判例の展開

 3.1 憲法問題の流れ

 3.2 フロリダ州の展開

4.米国の学説

 4.1 初期の正当化理由

 4.2 近時の議論

5.米国の立法・判例・学説の日本における妥当性の検討

 5.1 従来から検討されてきた規制の根拠

 5.2 規制の根拠に関する検討

 5.3 暫定的な結論(以上第67巻第4号掲載)

6.新たな正当化可能性の模索(以下本号掲載)

7.独禁法及び景表法との関係

8.結論

(7)『新保険の動向(保険業の重要問題)(平成17年)』

(8)『新保険判例の動向(定額保険関係、傷害・災害)(平成18年5月)』

<判例研究>

(1)人身傷害補償条項等にいう「被保険自動車の正規の乗車装置又は当該装置のある室内に搭乗中の者」

上智大学名誉教授 法学博士 石田 満

(2)独禁法上の課徴金算出における損害保険会社の売上高

福岡大学法学部 教授 佐野 誠

(3)火災保険の重過失免責と保険契約者の子による放火

上智大学法学部 教授 甘利 公人

(4)車両保険契約における盗難事故の偶然性の立証責任

日本損害保険協会  市川 典継

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発刊日 2006/05/25
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損害保険事業総合研究所
サイズ A5判
ページ数 No