公益財団法人 損害保険事業総合研究所(理事長 佐野清明)は、このたび、調査報告書「欧米の保険会社におけるERM(統合リスク管理)の進展と事業活動への影響」を発刊しました。
当研究所ではERMについて、2009年度上期の調査報告書「欧米主要国におけるERM(統合リスク管理)およびソルベンシー規制の動向について」で取り上げた経緯がありますが、その後10年の間に保険会社は自社を取り巻くリスクや事業・市場環境等の変化にあわせて、ERMの改善・高度化を進めています。また、監督当局においても、経済価値ベースのソルベンシー規制やORSAの報告・レビューを含む、保険会社のERMを促す法規制の策定・検討が進められており、保険会社の経営におけるERMの重要性はますます高まっていると言えます。
本調査報告書では、このような状況を踏まえて、欧米の主要な保険会社におけるERMの枠組や関連プロセスの整備・実施の最新の状況を、保険会社のERMに影響を及ぼしうる主な法規制の動向、および格付機関等の関連組織の活動とともに紹介しています。