<2013年1月>損保総研レポート第102号

もっと見る

<2013年1月>損保総研レポート第102号
(公財)損害保険事業総合研究所
研究部
2013年1月発刊
¥1,030

公益財団法人 損害保険事業総合研究所(理事長 遠藤 寛)では、研究員による調査研究の発表の場として機関誌「損保総研レポート」を定期刊行しています。

今号(第102号)では、次のとおり研究員2名のレポートを掲載するとともに、他に海外の金融・保険市場の動向等を紹介しています。

または
概要

詳細

米国NAICのソルベンシー近代化構想の進展

主席研究員 福留 竜太郎

2008年に発生した金融危機の再発を防ぐため、金融機関による過剰なリスクテイクや金融機関の自己資本の充実を図るなどの一連の金融規制強化策が推進されています。

保険会社のソルベンシー規制強化に関する取組も、このような金融規制強化策の一環として推進され、EUによるソルベンシーⅡ枠組指令策定、保険監督者国際機構(IAIS)による保険コア原則改正など、国際的な保険規制は大きく進展してきています。

米国各州の保険規制の均質化・調和化を図るための取組を行う全米保険庁長官会議(NAIC)も、このような国際的な保険規制等の進展を踏まえ、ソルベンシー近代化構想(Solvency Modernization Initiative)という取組を開始し、資本要件、コーポレートガバナンスとリスク管理、グループ監督、保険法定会計および財務会計、再保険の5分野に関し、米国における保険規制の見直しなどを行ってきました。

本稿では、米国におけるソルベンシー規制の概要およびNAICによるソルベンシー近代化構想の取組状況について紹介しています。また、参考として、国際会計基準(IFRS)4号「保険契約」フェーズⅡに関する国際会計基準審議会(IASB)と米国財務会計基準審議会(FASB)との合同再審議の内容についても取り上げています。

1.はじめに

2.米国におけるソルベンシー規制の概要

3.NAICのソルベンシー近代化構想の進展

4.おわりに

米国のSIU(保険詐欺特別捜査班)

主席研究員 浅見 俊雄

SIUとは、保険詐欺の疑義事案を調査し、また保険契約の引受および損害調査部門を含む当該保険会社全体の保険詐欺防止対策を管理するために設置された保険会社の班や部門等のことです。

米国において、保険詐欺は脱税に次ぐ2番目の規模の経済犯罪です。保険詐欺対策連盟(CAIF)のウェブサイト上の2012年12月時点の発表によると、米国では、損害保険、生命保険、医療保険等全ての保険における保険詐欺により、少なくとも年間約800億ドル(約7兆2,000億円)が詐取されているとのことです。このように多くの保険詐欺被害が発生し、その手口も巧妙且つ複雑化しているため、米国の15州では、SIUを各保険会社に設置し、州の保険局、警察および保険詐欺防止専門団体等と連携しながら、各保険会社レベルで保険詐欺防止に関する取り組みを専門的に行うことが法律で義務付けられています。

本稿では、そのようなSIU設置が義務付けられている州の中から、米国の代表的な州の1つであるカリフォルニア州の保険法および同州規則の保険詐欺に関するSIU規定部分等の説明を交えながら、SIUの役割やSIUの活動を支える機関について紹介しています。

1.はじめに

2.SIUとは

3.SIU業務の主な支援機関

4.SIU業務に関する検査および罰金

5.おわりに

追加情報

追加情報

発刊日 2013/01/31
編著者 (公財)損害保険事業総合研究所
研究部
サイズ A4
ページ数 70