<2012年1月>損保総研レポート第98号

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<2012年1月>損保総研レポート第98号
(公財)損害保険事業総合研究所
研究部
2012年1月発刊
¥1,030

公益財団法人 損害保険事業総合研究所(理事長 濱 筆治)では、研究員による調査研究の発表の場として機関誌「損保総研レポート」を定期刊行しています。

今号(第98号)では、次のとおり研究員2名のレポートを掲載するとともに、他に海外の金融・保険市場の動向等を紹介しています。

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概要

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IAISの保険規制・監督基準の動向について-保険グループ規制・監督を中心にして-

主席研究員 金田 幸二

2008年のグローバル金融危機以降、G20首脳会議を中心とした国際的な金融規制改革推進体制が構築され、その中で、保険監督者国際機構(IAIS)が策定する保険規制・監督の国際基準は、G20各国が国際公約としてその実施に責任を負う実質的な世界標準となっています。また、金融危機を契機として、国際的な金融・保険グループの規制・監督のあり方が問題になっています。

本稿では、IAISの概要および金融危機後の経緯を説明するとともに、IAISが2011年10月に採択した保険基本原則(コア・プリンシプル)の概要を紹介しています。その上で、2011年7月に検討案が公表され、今後数年かけて策定される国際的に活動する保険グループの規制・監督基準である共通フレームワーク(通称、コムフレーム)の主要規定案を説明しています。また、G20の下で金融安定化理事会(FSB)で策定されている金融システム上重要な金融機関(SIFIs)に対する政策方針とSIFIsの認定の動向、および2011年11月に公表されたIAISによる保険事業とシステミック・リスクの関係等に関するレポートの概要を説明しています。

《目次》

1.はじめに

2.IAISの活動および組織の概要

3.国際的な金融規制改革の動きとIAIS等基準設定機関の役割

4.IAISの定める各種保険規制・監督基準と保険コア・プリンシプル(ICP)

5.保険グループに関する各種保険規制・監督とコムフレーム

6.金融システム上重要な金融機関(SIFIs)と保険グループ

7.おわりに

ニュージーランドの地震保険

主任研究員 佐川 果奈英

昨年わが国では東日本大震災が発生しましたが、わが国と同様に地震リスクの非常に高い国であるニュージーランドにおいても、昨年2月にカンタベリー地方で大規模な地震が発生しました。このカンタベリー地震では、建物の倒壊や液状化が発生し、181名が亡くなる惨事となりました。

ニュージーランドでは、第二次世界大戦中に公的な地震保険が整備され、カンタベリー地震においても地震保険は重要な役割を果たしています。

本稿では、ニュージーランドにおける地震保険制度の概要、カンタベリー地震において公的地震保険がどのように保険金支払等への対応を行ったかを説明するとともに、公的地震保険の保険料値上げの動き、カンタベリー地震以降の民間保険会社の動向を紹介しています。

《目次》

1.はじめに

2.ニュージーランドの概要

3.地震保険制度の概要

4.カンタベリー地震におけるEQCの対応

5.地震保険税の値上げ

6.カンタベリー地震以降の民間の保険会社の動向

7.おわりに

追加情報

追加情報

発刊日 2012/01/31
編著者 (公財)損害保険事業総合研究所
研究部
サイズ A4判
ページ数 76