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自動車事故と保険をめぐる現代的課題
(財)損害保険事業総合研究所
少子高齢化が社会問題となっているわが国では、高齢者ドライバーによる事故が増加しています。すなわち、これまであまり注目されてこなかった高齢者による事故の実態を正確に把握し、新たな対策を講じることが求められています。まず、高齢者は運転中にさまざまな疾患を発症することがあり、これによって正常な運転操作ができなくなることがあります。次に、高齢者は何らかの疾患に罹患している人が多いという特徴があります。疾患治療中又は治療後の回復過程で自動車の運転を再開することがあるのです。具体例として脳卒中を取り上げます。脳卒中は加齢とともに発症しやすくなり、かつ高次脳機能障害が残ることもあります。この場合、一般的には自動車の運転そのものが不可能と思われますが、リハビリで交通社会に復帰できるケースも少なくありません。一方、認知症は高齢者でなくとも発症することがあります。認知症では運転操作や交通ルールを誤る可能性が高いことに加え、自覚症状がないことが殆どのため、75歳以上のドライバーには認知機能検査が義務付けられたほか、自動車保険料率でも70歳以上の区分が設けられました(損保料率機構の参考純率)。しかしながら、運転が適格ではないドライバーを発見するシステムは今のところ不十分であり、医学的見地からも、どの程度の障害ならば運転可能なのかという答えは未だ出ていません。
本講座は、交通外傷の実態を医学的立場から把握しており、かつ、工学的・法的側面からも交通事故に関する研究に従事している医師をお招きして開講します。初めに、交通社会を規制する法の現状、および自動車保険の役割を踏まえながら、運転者と交通ルールの問題について医学的観点から解説をいただきます。さらには、保険金の不正請求と見られるケースについても医師の視点で提言をいただきます。
保険会社や共済の営業部門、損害サービス部門、自動車保険業務部門、商品開発部部門、ならびに保険代理店の皆様方の、多数のご参加を期待いたします。
| 講 師 |
獨協医科大学法医学講座 准教授 医学博士 一杉 正仁 氏
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| 日 時 |
9月2日(木)
18:00〜20:00
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| 会 場 |
損保会館 会議室 千代田区神田淡路町2-9 |
講義項目
1.交通事故の原因を正確に探る
2.専門的視野からの事故再現の重要性
3.病気と自動車運転について
4.現行保険制度化での問題点
5.安全な交通社会を構築するために
受講料
¥7,200(税、資料代込み)
講師紹介
一杉 正仁 氏 獨協医科大学法医学講座 准教授 医学博士
略 歴
東京慈恵会医科大学卒業、同大学院博士課程修了
川崎市立病院、東京慈恵会医科大学を経て、現在 獨協医科大学准教授
名古屋大学大学院工学研究科非常勤講師、千葉商科大学政策情報学部非常勤講師、
東京都市大学工学部客員准教授
専 門
交通外傷分析、インパクトバイオメカニクス、外因死の予防医学、等
受賞歴
International Health Professional of the Year, 2010 受賞
日本医学英語教育学会 6th Kenichi Uemura Award 受賞(2010年)
日本交通科学協議会 優秀論文表彰(2010年)受賞
自動車技術会2008年春季学術講演会優秀講演発表賞受賞、等
学会役員(評議員および理事)
日本バイオレオロジー学会(理事)、日本交通科学協議会(理事)、日本医学英語教育
学会(理事)、日本法医学会(評議員)
現 職(学外の委員等)
交通事故総合分析センター 「総合的調査に関する調査分析検討会」委員、
日本自動車技術会「インパクトバイオメカニクス部門委員会」委員、
日本自動車技術会「研究倫理検討委員会」委員、日本機械学会「傷害バイオメカニクス研
究会」主査、日本交通科学協議会「交通事故の救急医療研究委員会」委員 等
代表著書
1.Internet and suicide, Nova Science, New York, 2009(分担執筆)
2.Automobile insurance: new development, Nova Science, New York, 2010(分担執筆)
3.交通傷害バイオメカニクス(Wismans J, edited, Injury biomechanics 訳本).東京,
自動車技術会, 2003(共著)
4.工学技術者と医療従事者のためのインパクトバイオメカニクス, 自動車技術会 編, 東京,
自動車技術会, 2006.(分担執筆)
5.臨床病理レビュー 141 事件事故の原因を探るために,東京, 臨床病理刊行会, 2008.
(編者、共著)
6.ナットウプロテアーゼ 健康維持を考えるシリーズ③ 改訂版, 東京, 日本食品機能研究会,
2006(単著)
7.臨床のための法医学 6版, 東京, 朝倉書店, 2010(分担執筆)
その他多数