|
|
|
マクロストレスを考慮した統合リスク管理
-ERMの精度向上のために-
(財)損害保険事業総合研究所
今次グローバル金融危機を契機として、保険会社等の金融機関は、マクロストレスに対する統合リスク管理(ERM)の高度化が課題となっています。従来の統合リスク管理は平常時を前提としており、代表的なリスク管理指標であるVaR(バリュー・アット・リスク)は、マクロストレス時には有効に機能しないとされているからです。
こうした中、銀行セクターでは、昨年暮れに、金融危機後のリスク管理の対応策がいくつか提示されましたが、自己資本の質の改善として、普通株主資本を中心とした「コアTier1比率」に基づく管理に将来移行する計画が示されています。また、最近では、マクロストレスに起因するシステミックリスクの管理として、ストレス・テスト、レバレッジ比率やCoVaR(条件付バリュー・アット・リスク)によるリスク管理手法も検討され始めました。
さて、保険セクターに目を向けると、AIGが今次金融危機でキャピタルマーケッツ関連の損失により経営危機に陥ったのは記憶に新しく、保険引受リスク管理と並んで、資産運用リスク管理の改善・高度化が急務であることは明らかです。欧州では、ソルベンシーⅡがQIS5(第5次定量的影響度調査)を経て、2012年実施に向けた準備を進めている最中ですが、既にスタートしているスイス・ソルベンシーテストでは、マクロストレス時の対応として、重要なグループ企業の一部に資本を移動させる「資本リスク移転手段」を講じることが認められています。
本講座では、マクロストレスを考慮したリスク管理手法として、ストレス・テスト、CoVaR、レバレッジ比率の活用などの手法について解説を行います。さらに、保険会社の統合リスク管理上は、組織内の主要なリスクを評価し、個々のリスクを合算する必要がありますので、そのフレームワークと留意点についても解説を行います。
財務・経理部門の皆様を始めとして、経営企画部門、リスク管理部門等より、多数の方々のご参加を期待いたします。
| 講 師 |
神奈川大学 経営学部・経営学研究科准教授 博士(経済学) 菅野 正泰 氏
|
|---|---|
| 日 時 |
8月5日(木)
18:00 ~ 20:00
|
| 会 場 |
損保会館 会議室 千代田区神田淡路町2-9 |
講義項目
1.ストレス・テスト
2.マクロストレスを考慮したリスク管理手法
3.統合リスク評価手法
参 加 費
¥7,200(税、資料代込)
講師紹介
菅野 正泰 氏 神奈川大学経営学部・経営学研究科准教授 博士(経済学)
[現在の業務等]
2009年4月より現職。専門分野はファイナンス、金融工学。日本保険・年金リスク学会 評議員・
理事、(社)日本アクチュアリー会 アクチュアリー基礎講座(投資理論)講師、金融庁 リスク管理
研修(統合リスク)講師、他多数。主要著書に、『入門 金融リスク資本と統合リスク管理』(金融財
政事情研究会)、『信用リスク評価の実務』(中央経済社)がある。
[学歴]
一橋大学大学院国際企業戦略研究科修了 金融戦略MBA、
京都大学大学院経済学研究科博士後期課程(ファイナンス工学)修了 博士(経済学)
[職歴]
農林中央金庫で金融技術・リスク関連業務等に従事した後、新日本有限責任監査法人アーンスト・
アンド・ヤングで、国内外の保険会社・銀行・証券会社、金融庁等に対して、各種金融・保険リスクの
アドバイザリー、内部監査、調査研究等の業務に数多く従事。
申込書(PDFファイル)は こちらからダウンロードしてください