損保総研レポート第88号(2009年6月)
損保総研研究部では、研究員による調査研究の発表の場として機関誌『損保総研レポート』を作成しています。本誌では、損害保険業に関連するさまざまな問題や将来的な課題等について研究員が独自の視点でレポートを行っています。
企業が活動していくにあたって、企業価値を高めるためにも、企業は社会から求められるCSR(企業の社会的責任)を果たすことが重要になってきています。しかし、まだ世界的に統一された定義はなく、国、地域、歴史などによってもCSR活動の範囲や内容に違いがあります。
本稿では、初めにCSRについて定義、規格を含めて説明を行い、次にわが国および欧米におけるCSRの取組状況、欧米の保険会社におけるCSRの取組事例を紹介しています。そしてわが国のCSRの特徴と今後のわが国およびわが国の保険会社が取組んでいくべきCSR活動の方向性を考察しています。
- はじめに
- CSRとは
- 日本の取組み
- 海外の取組み
- おわりに
弱毒性ながら新型インフルエンザが現実のものとなった今、社会公共的使命を持ち、高い事業継続性を求められる損害保険会社が事業継続計画(BCP)を再検討する時期を迎えていると言えます。
本稿は、米国金融業界で2007年9月に行われた、強毒性の新型インフルエンザを前提とした事業継続の机上訓練を紹介したものです。どのような被害想定のもとに、どのような事業継続上の問題が、どの程度の深刻さで表面化したのかを理解することができます。さらに、この訓練を参考として、わが国の損害保険会社がBCPの策定や改善を検討する際に応用可能なポイントを考察しています。
- はじめに
- 事業継続計画(BCP)とは
- 米国金融業界における机上訓練
- わが国の損害保険業界への応用の考察
- おわりに