損保総研レポート第86号(2008年12月)
損保総研研究部では、研究員による調査研究の発表の場として機関誌『損保総研レポート』を作成しています。本誌では、損害保険業に関連するさまざまな問題や将来的な課題等について研究員が独自の視点でレポートを行っています。
本稿は、天候変化や大規模自然災害などの気象現象にかかる損害保険に関して解説したものです。気象現象が流体力学等に基づく確定論的現象であるにもかかわらず、カオス性等のために気象現象の予測が難しいことを説明したうえで、天候デリバティブの価格評価の方法と大規模自然災害のリスク転嫁の現状を紹介しています。特に、天候デリバティブの価格評価については、伝統的な方法である各種数理的方法、ファイナンス等で活用されている裁定価格理論による方法の応用、気象的予測の活用等のいろいろな方法の考え方を解説しています。
1. はじめに
2. 気象現象
3. 天候変化と損害保険(天候デリバティブ)
4. 基本的な天候デリバティブの価格理論
5. 天候デリバティブ価格評価のための工夫
6. 大規模自然災害と損害保険
7. おわりに
006年4月に保険業法の改正にともない少額短期保険業制度が導入されました。従来の根拠法のない共済からの移行は2008年3月までを期限として行われたほか、新規に少額短期保険業に参入している会社もあります。
本稿では、少額短期保険業制度導入の経緯および登録されている少額短期保険会社の現状について紹介しています。
- はじめに
- 少額短期保険業の成り立ち
- 保険業法
- 欧州での共済事業
- 少額短期保険業の特徴および現状
- 今後の少額短期保険業
- おわりに